フェリーは、人や車を運ぶ船として、各地の航路で使われています。海の上を走る船に関する制度や考え方は、国の機関でも案内されており、国土交通省の海事に関するページにも、全体像がまとめられています。ここでは、乗客として知っておきたい点を、読み物の形でたどります。
船は、天候に左右される
船は、波や風の影響を大きく受けます。安全に航行できないと判断されたとき、運航会社は、欠航や遅れを決めます。乗客から見ると不便に感じますが、安全を守るための判断です。出発前の天気の確認と、運航情報のチェックは、旅の基本になります。
船内放送と、掲示を見る
船内では、運航の状況や、安全に関する案内が、放送や掲示で流れます。乗船直後の案内には、避難の方法や、救命胴衣の場所についての説明が含まれることが多いので、聞き逃さないようにします。
救命設備の場所を知る
船には、救命胴衣や救命いかだが備えられています。乗船してすぐ、自分の席から近い、避難の経路と、救命胴衣の場所を確認しておきます。一度確認しておくだけで、万一のときの落ち着きが違います。
車での乗船のルール
車ごと乗る場合は、乗船の前に、荷物の固定や、ガソリンの量、燃料の漏れがないかなどを確認します。車両甲板は、航行中は立ち入りが制限されることが多いので、必要な荷物は、乗る前に持ち出しておきます。
ペットを連れて乗るとき
ペットの同伴は、航路や席の種類によって、ルールが違います。専用の部屋や、ケージに入れる条件が決められていることがあります。事前に運航会社に確認して、手続きを済ませておきます。
喫煙や飲酒のルール
船内の喫煙は、決められた場所に限られます。飲酒についても、場所や時間のルールがあることがあります。周りの乗客の迷惑にならないよう、案内に従います。
甲板での注意
甲板は、風が強く、足元が濡れて滑りやすいことがあります。手すりに体を乗り出さない、荷物を風で飛ばされないように持つ、子どもから目を離さない、といった基本を守ります。
ごみの扱い
ごみは、決められた場所に捨てます。海にものを投げ込むことは、環境への影響が大きく、固く禁じられています。ペットボトルや食べ物の包みは、必ず持ち帰るか、船内のごみ箱に入れます。
船で働く人たちの役割
船には、操縦をする人、機関を管理する人、乗客を案内する人など、さまざまな役割の人が乗っています。乗客として、案内に従い、困ったときは、乗務員に声をかけます。
旅のはじまりに
緊急時の流れを、頭に入れておく
非常のときは、乗務員の案内に従って、集合場所に向かう流れになります。落ち着いて、指示を聞き、走らずに移動します。荷物は持ち出しすぎず、命を守ることを最優先にします。実際の案内は、船ごとに違うので、船内の掲示や放送を、必ず確認します。
夜間の安全
夜の航行中は、船内が暗めになり、廊下や階段で足元がわかりにくくなります。移動するときは、手すりを持って、足元を確かめながら歩きます。眠るときは、貴重品を身につけ、荷物から目を離さないようにします。
乗客同士の気配り
船内は、さまざまな人が、共有する空間です。大きな声での会話や、音の出る機器の使用は、周りの人を気遣って控えめにします。通路や出入り口に荷物を置かず、他の人が通れる場所を空けておきます。
旅行保険や補償について
欠航や遅れが生じたときの扱いは、運航会社や、予約の条件によって違います。購入前に、払い戻しや変更の条件を、確認しておくと安心です。
子どもに伝えておきたいこと
子どもと乗るときは、手すりを乗り越えない、走らない、一人で甲板に出ない、といった基本を、事前に伝えておきます。船は、陸の上と違って、揺れる場所だということも、あわせて話しておくと、納得してもらいやすくなります。
フェリーのルールは、特別に難しいものではありません。安全に関わる基本を押さえておけば、あとは、のんびりと景色を楽しむ時間になります。